
・Review
イタリア人ピアニストStefano Battaglia によるECM Records (ECM レコード)6枚目のアルバム。今回は全曲、アメリカ人作曲家Alec Wilder (1907 – 1980)によるもの。すでにKeith Jarrett が録音している作曲家でもある。
Stefano Battaglia曰く、「Alec Wildeの室内楽に挑戦した際に、興味深い音楽的世界に深いつながりを感じ、広大に広がる隠された宝物とも言うべきものを発見した」とのこと。
“My take on Alec Wilder is completely focused on the melodic aspect… after twenty years of study I can totally identify with this music”
「本録音は、徹底的にメロディックな側面に焦点を当てた。20年に及ぶ研究の結果、私は完全にAlec Wilderの音楽そのものになりきってしまったに違いない。」
全曲圧巻のクオリティなのだが、5曲目のTHE LAKE ISLE OF INNISFREEや7曲目のCHICK LORIMERのような各楽器の繊細で細やかな、会話のようなやり取り好き。
そして驚くべきことに、本作品は2014年にトリノで行われたライブ録音だと言うこと。曲が始まってから早々にガッツリと持っていかれ、曲が終わり拍手があるまで全く気がつかなかった。
これぞまさに、ECM Records の「あるある」であろう。わたしが極力、事前情報を排除して聴くスタンスを取っているわけだが。正直言おう。私はこれで3回目なのだ。
・Catalogue
ECM 2429 Stefano Battaglia Trio ‘In the Morning: Music of Alec Wilder’ (2015)
・Track list
1.IN THE MORNING(Alec Wilder)
2.RIVER RUN(Alec Wilder)
3.MOON AND SAND(Alec Wilder)
4.WHEN I AM DEAD MY DEAREST(Alec Wilder)
5.THE LAKE ISLE OF INNISFREE(Alec Wilder)
6.WHERE DO YOU GO?(Alec Wilder)
7.CHICK LORIMER(Alec Wilder)
・Personnel
Stefano Battaglia Piano
Salvatore Maiore Double Bass
Roberto Dani Drums
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