
・Review
とんでもないコラボがあったものだ。なんとChick CoreaとStefano Bollani のピアノデュオ。この2人のピアノのデュオって一体どんなことになっているのだろうと期待を胸に膨らませて音源を再生する。
面白い。音が思いもしない方向とタイミングから飛んでくる。そうかこれがピアノデュオか。ソロでは考えられない手数の多さやフレージングによってえられる音楽的恩恵が感じられるのは2曲目。空間に音が充満しきっていて最初はとっつきにくかったが、何度も聴くと神がかっていることがわかる。3曲目のすり替わりというか、互いの役割のスイッチングがすごいことになっている。
4曲目は、スタッカートしたバッキングと明るさが印象的な曲。ピアノデュオが最も生きる曲調なのだと思う。アンサンブルというより、どこか曲芸をみているような気になってしまったが、何度も聴けばおそらく発見は多いだろう。ということで、この先の自分の変化の仕方が楽しみな一枚。
・Catalogue
ECM 2222 Chick Corea, Stefano Bollani ‘Orvieto’ (2011)
・Track list
CHICK COREA, STEFANO BOLLANI – PART I
1.Orvieto Improvisation No. 1
2.Retrato Em Branco E Preto
3.If I Should Lose You
4.Doralice
5.Jitterbug Waltz
6.A Valsa da Paula
MILES DAVIS, STEFANO BOLLANI, CHICK COREA – PART II
7.Orvieto Improvisation No. 2 – Nardis
8.Este Seu Olhar
9.Darn That Dream
10.Tirititran
11.Armando’s Rhumba
12.Blues In F
・Personnel
Chick Corea piano
Stefano Bollani piano
・Website
Chick Corea
Stefano Bollani
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