
・Review
ベースという楽器の奥深さがここにある。表現の幅広さ、豊かさ。多重録音による作曲性の高さ。挑戦的で大変素晴らしい。私はこれをアヴァンギャルドとは思わない。ジャズだ。
アイヒャーが元ベースプレイヤーであったことがECM Records (ECM レコード) の性格に大きな影響を及ぼしていると考えるのは早計だろうか。影役としての楽器を突き詰めることによる奥深さによる主人公たり得る楽器であることの証明。
音楽という文脈の中では、そうした邪推も無意味なのかもしれない。音楽そのものが素晴らしければ、それでいいのだから。
・Catalogue
ECM 1518 Eberhard Weber ‘Pendulum’ (1993)
・Track list
1.BIRD OUT OF CAGE(Eberhard Weber)
2.NOTES AFTER AN EVENING(Eberhard Weber)
3.DELIRIUM(Eberhard Weber)
4.CHILDREN’S SONG NO. 1(Eberhard Weber)
5.STREET SCENES(Eberhard Weber)
6.SILENT FOR A WHILE(Eberhard Weber)
7.PENDULUM(Eberhard Weber)
8.UNFINISHED SELF-PORTRAIT(Eberhard Weber)
9.CLOSING SCENE(Eberhard Weber)
・Personnel
Eberhard Weber Bass
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