ECM 2109 Anat Fort ‘And If’ (2010)

ECM 2109 Anat Fort 'And If' (2010)
ECM 2019 Anat Fort 'And If' (2010)
ECM 2109 Anat Fort ‘And If’ (2010)

・Review
彼女のデビューアルバム a long storyはいい作品だった。本作は2作目。1曲目はPaul Motion と、名付けられている。もうMotianはいない。その不在を誰より感じているのは彼女であろう。(最後の曲もPaul Motion2と名付けられている)

2曲目CLOUDS MOVINGは美しく楽曲がよく作られているのがわかる。非常に叙情的な上に構造美がある。そして詰まるところ、そしてその叙情的に響きは作為的なものでなく、内なる思索からくるものだ。これが彼女の特徴であるように思う。

3曲目EN IFは特にしっとり聴かせる、歌うかのように。失われた可能性に対して、「もし…」と語る哀しさがある。

4曲目SOMEはメンバーの息のあったコンビネーションを見せてくる。

5曲目SOMETHING ‘BOUT CAMELSは、不思議な音の響きで始まる。その上にピアノが乗っかってくるので、その音の発信元は、ベースなのだろう。

6曲目Ifは、3曲目の変奏。

7曲目はLANESBOROは、哀愁のある美しい曲。

8曲目MINNESOTAはどちらかというとベースが元気。と思いきややはり聴かせるピアノである。

9曲目のNUは、趣を変えた曲目。キレのあるアンサンブル。痺れるかっこよさ。

10曲目PAUL MOTIAN 2はやはり1曲目の変奏。美しい余韻を残してアルバムは終わる。

バンドでの表現もいい。全曲Anat Fort作曲。「そして、もし」可能なら、いつか彼女のソロ作品も聴いてみたい。そう思わせてくれるピアニストである。

・Catalogue
ECM 2109 Anat Fort ‘And If’ (2010)

・Track list
1.PAUL MOTIAN (1)(Anat Fort)
2.CLOUDS MOVING(Anat Fort)
3.EN IF(Anat Fort)
4.SOME(Anat Fort)
5.SOMETHING ‘BOUT CAMELS(Anat Fort)
6.IF(Anat Fort)
7.LANESBORO(Anat Fort)
8.MINNESOTA(Anat Fort)
9.NU(Anat Fort)
10.PAUL MOTIAN (2)(Anat Fort)

・Personnel
Anat Fort Piano
Gary Wang Double-Bass
Roland Schneider Drums

・Website
Anat Fort

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