ECM 2377 Sinikka Langeland ‘The Half – Finished Heaven (2015)

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ECM 2377 Sinikka Langeland ‘The Half – Finished Heaven (2015)

・Review
フィンランドをルーツに持つSinikka Langelanの作品。フィンランドの民族音楽により傾倒している。

彼女の作品のもう1つのルーツは、自然、である。曰く、「森で出会う動物たちによってもたらされる不思議さと喜びの日々を音楽として表現している。」

アルバムのジャケットが、森への入り口を示唆するとともに、曲名のそこかしこに、動物、自然を表す単語がちりばめられている。

またアルバムの中の3曲は、スウェーデンの詩人、Tomas Tranströmerの詩を使用していることも付記する。

ともあれコンセプトはコンセプトだ。
結果はあくまで音楽によって測られなければならない。
なぜなら音楽だから。(どうしてもトートロジーとなってしまう)

一方、ECMはそこに文化的な価値を織り込み、アーカイブとしての機能を果たそうとしているように見受けられる。もちろん音楽としての品質を担保して。

つまり、ECMと付き合っていくには、1つ高い目線というものを要求されるのだ。音楽の審美的な判断と文化的な価値の双方あるいはそのバランスにおいて。

リスナーとして身が引き締まる思いだ。

 

・Video

 

・Catalogue
ECM 2377 Sinikka Langeland ‘The Half – Finished Heaven (2015)

・Track list
1.HARE RUNE(Sinikka Langeland)
2.THE LIGHT STREAMS IN(Sinikka Langeland)
3.THE WHITE BURDEN(Sinikka Langeland)
4.THE HALF-FINISHED HEAVEN(Sinikka Langeland)
5.THE WOODCOCK’S FLIGHT(Sinikka Langeland)
6.CAW OF THE CRANE(Sinikka Langeland)
7.THE TREE AND THE SKY(Sinikka Langeland)
8.THE MAGICAL BIRD(Sinikka Langeland)
9.HYMN TO THE FLY(Sinikka Langeland)
10.ANIMAL MINIATURES(Sinikka Langeland)
11.THE BLUE TIT’S SPRING SONG(Sinikka Langeland)
12.ANIMAL MOMENT(Sinikka Langeland)

・Credit
Sinikka Langeland: kantele, vocals
Lars Anders Tomter: viola
Trygve Seim: tenor saxophone
Markku Ounaskari: percussion

Sinikka Langeland Official site


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