
・Review
チャーリー・ヘイデンの死後、リリースされたアルバムが本作。
Last Dance、これ以上のタイトルがあるだろうか。
内容はJasmineから4年後にリリースされてはいるが続編ともいうべき作品。
前作と同時期に、キース・ジャレットの自宅スタジオで収録された曲もある。
正直、私は前作の方が好きだ。
しかし聴き進めていくと数々の名作カバーが、
時空間を心地よい音で埋めていく。そこに流れるのは充実した時間。
ひたすら音楽に浸ったあとに、ふと気づく。
あぁそうか、ヘイデンはもういないのか。
楽曲の美しさが、一層彼の不在に強調する。
つまり彼の音楽は彼の死を忘れさせ、
その美しさが、彼の不在を思い出させるのだ。
4年前にJasmineで聴いた「Where Can I Go Without You」が、
本作では全くその意味を変え、響く。
・Catalogue
ECM 2399 Keith Jarrett, Charlie Haden ‘Last Dance’ (2014)
・Track list
1.My Old Flame
2.My Ship
3.Round Midnight
4.Dance Of The Infidels
5.It Might As Well Be Spring
6.Everything Happens To Me
7.Where Can I Go Without You
8.Every Time We Say Goodbye
9.Goodbye
・Credit
Keith Jarrett : Piano
Charlie Haden : Double Bass
コメントを投稿するにはログインしてください。