
・Review
1曲目のModul 42、中盤からのリズムの崩し方が恐ろしいことになっている。
ニック・ベルチュの特筆すべき点は、高度に複雑化されたリズムに
メロディを寄り添わせている点にあると感じる。
「リズムの面白さ」にとどまらず、そこにメロディを絡ませ、より音楽的に響かせているのだ。
Module 41_47におけるファンクネスとミニマリズム。
ループするフレーズ。その上に異なるリズムの上物が徐々に重ねられ、
一種の陶酔を与えてくれる。いきなり10分越えの大作。圧巻だ。
Modul 39_8の5:45付近からの楽曲の突き抜け方も凄い。
Modul 46の巧みなアンサンブルも秀逸。
見事なModul 45のキレっぷり。
後に続く数々の名盤の萌芽がここにある。
・Catalogue
ECM 2049 Nik Bärtsch’s Ronin ‘Holon’
・Track list
1.Modul 42
2.Module 41_47
3.Modul 39_8
4.Modul 46
5.Modul 45
6.Modul 44
・Credit
Nik Bärtsch : Piano
Sha : Bass Clarinet, Contrabass Clarinet, Alto Saxophone
Björn Meyer : Bass
Kaspar Rast : Drums
Andi Pupato : Percussion
コメントを残す