
・Review
日本人ピアニストMasabumi Kikuchi (菊地雅章)のトリオ。
良い具合に狂ってる。良い具合にだ。でも、成立してる。これがJazzのもつ懐の広さだ。
ふと思う。どこからが美しくて、どこからが狂っているかなんて線引きを、一体誰ができるのだろう。
日本人が初めてECMからリリースしたという当時の話題性は十分。
でもこの作品の間口はそんなに広くない。聞く人を選ぶ。
他者ではなく自分に寄せた類の音楽。
ここには、在るのは、純度の高い表現者であり探求者だ。
必要最小限の音。本人の呻き声が絡まる不協和音。
その中に垣間見える美しい旋律。
ドラムはポール・モチアンの最後の録音。
抑制の効いた音楽的なドラムが良い仕事だ。
・Live
「Masabumi Kikuchi @ Sound Live Tokyo 2012」
Masabumi Kikuchi Trio – “New Day”
・Catalogue
ECM 2096 Masabumi Kikuchi Trio ‘Sunrise’
・Track list
1.Ballad 1
2.New Day
3.Short Stu
4.So What Variations
5.Ballad 2
6.Sunrise
7.Sticks And Cymbals
8.End Of Day
9.Uptempo
10.Last Ballad
・Credit
Masabumi Kikuchi : Piano
Thomas Morgan : Double Bass
Paul Motion : Drums
コメントを残す